書評【教育に関する本】

『同じ勉強をしていて、なぜ差がつくのか?』できる子の勉強方法は違った【書評】

できる子 違い

パンダさん
パンダさん

子供が頑張ってるのに結果が出ない

友達のあの子は余裕があるのにテストの点が良いのはなぜ?

まいさな
まいさな
この本読んで、勉強に対する気持ちを少し変えてみない?

あまり勉強しているようには見えないのに、テストで高得点を取れる子っていますよね。また、我が子は結構頑張っているのに成績が伸びなくて、なんとかしてあげたいと悩む親もいると思います。

 

それなら、石田勝紀氏の『同じ勉強をしていて、なぜ差がつくのか?』を読んでみることをオススメします。

石田勝紀氏が3,500人の生徒を指導し、分かったこと

著者の石田氏は、20歳で起業して学習塾を創業しています。3,500人以上の生徒を指導してきて分かったことを著作や講演で広めています。

本書は、石田氏が学習塾で生徒を指導していて感じた「勉強ができる子とできない子の差は何なのか?」という疑問に対して、石田氏自身の経験と生徒の指導経験から見つけた答えが記された本です。

本書には「勉強できる子とできない子はどこで差がついてしまうのか」と「勉強できない子は家庭でどんなことを意識して勉強をすればよいのか」を紐解いています。できる子になるために家で意識することや、親が意識して会話することで「子供の考える力」を育てる方法などが書かれている。

 

教育本をたくさん読んでいると、似たようなことが他の本でも書かれていたなと気が付くことも多いのが正直なところ。本書でも「聞いたことあるな」ということが書かれてはいるものの、私が「他にはない独自の考え方だな」と思ったところを2つご紹介していきます。

国語ができる子・できない子

著者の石田氏は、今は教育のプロとして活躍していますが、幼少期は国語ができない子だったと本書に書いてあります。できなかったからこそ、できる子が自然に行っていた「ある方法」が国語力を左右することがわかってきたと石田氏はいいます。実際に石田氏は国語の偏差値40→70代に向上したといいます。

 

『字ヅラを追うだけか、理解しながら読むか』

出典:同じ勉強をしていて、なぜ差がつくのか?

 

国語のできる子が自然に行っているのが「理解しながら読む」です。できる子は自然にやっていて、できない子は全くやっていないのです。

言われてみると普通のことのように思えますよね。これが「やってみよう」と言われた直後は出来るのですが、常に「理解しながら読む」ようになるには訓練が必要です。

 

国語の問題で「主人公はなぜ、○○のようなことをしたのでしょうか?」という設問だあったとき

→字ヅラだけを追っている子は、「文章からその答えを探す

→意味を理解する子は「普通、○○のようなことはしないだろ」と考える

出典:同じ勉強をしていて、なぜ差がつくのか?

余談ですが、私も国語ができない子でした。登場人物の心情が全くわからない。4択問題は2択まではうまく絞れるのですが、最後には間違った方を選んでしまう子でした。

私はまさに字ヅラを追うだけの読み方をしていました。物語を読むのではなくて、問題文を読んだ後に「どこかに答えとなる文章があるはず」と、宝探しのように問題を解いていました。

石田先生はこの宝探しのような問題の解き方を「字ヅラを追うだけ」と説明していて、まさに私がそうだったなと気付かされました。「字ヅラを追うだけ」になってしまっては全く国語が出来るようにはなりません。

 

大学3年生になって、私は公務員試験の勉強を始めました。公務員試験では「文章理解」という国語の問題が多く出題されます。苦手だった国語のために、私は公務員試験の予備校へ通いました。予備校で教わっていき、たくさん問題を解いているうちに正答率が上がっていくのを実感していました。

本書を読んだ今、思い返すと主人公の心情や文章での情景を理解できるようになったのだなと思えました。大学生になってからと少し遅咲きでしたが、苦手だった国語が少し得意で好きな科目になりました。

 

理解しながら読む習慣を付けるのは多くの訓練が必要ですが、一度クセが付いてしまえば誰だって国語が得意になれると私は思います。

『頭脳のOSのバージョンアップ』という考え方

OSとはパソコン用語で、パソコンのwindowsやスマホのiOSやAndroidなどのことを言います。パソコンやスマホの性能を決める部品のことです。

OSは年々バージョンアップしています。そのバージョンアップに伴って、難しいことができるアプリやソフトウェアが出てきました。OSのバージョンが低いパソコンやスマホでは、新しいアプリやソフトウェアを使うことができません。

本書では、人の頭脳をOSに例えています。その場合に勉強科目(国英数理社)がソフトウェアやアプリにあたります。

「OSのバージョンが高い子は、どのようなソフトでもインストールできるが、OSのバージョンが低い子は、ソフトをインストールできないか、フリーズしてしまう」

出典:同じ勉強をしていて、なぜ差がつくのか?

小学校の内容までに対応しているOSでは、中学の内容でフリーズしてしまう。小学生から中学生になるにあたり、頭脳のOSがバージョンアップしていないと、どんなに勉強してもできるようにならないのです。

逆に言えば、学力を向上させるには頭脳OSのバージョンアップをすれば良いのです。頭脳OSがバージョンアップできれば学びの理解力が上がるのです。頭脳OSのバージョンアップなしに新しいソフトウェアを詰め込んでもフリーズしてしまいます。ただ単純にたくさん勉強させるのではなく、頭脳OSのバージョンアップが必要なのです

本書ではどうすれば頭脳OSのバージョンアップができるのか細かく説明されています。お子さんが勉強を頑張っているのに成績に繋がっていないと感じたのなら、本書を読んでお子さんのOSのバージョンアップを試してみませんか。

まとめ

子供同士を比べて「もともと頭の出来が違う」と思ってしまうことってありますよね。本書でも紹介されていますが、頭脳OSは生まれつき差があるというデータはあるそうです。

しかし、自らの習慣によって頭脳OSをバージョンアップできるという研究データもあるようです。本書に書かれていることは、お子さんができる子になるための助けに必ずなります。

気になった方はぜひ本書を一読してみてください。

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