「冬は乾燥しているから加湿する」
なんとなく聞いたことがあって、なんとなく家の中を加湿している方は多いです。加湿は部屋が暖まるし、風邪対策にもなります。
受験生がいる家ならなおさら、湿度を測りながら適切な湿度を保てるようにしたいですね。
湿度設定は一度うまくできてしまえば、あとは毎日同じ条件で加湿器を起動すれば良いのです。簡単なことなのでこの記事を読んで試してみてほしいです。
もくじ
部屋を加湿する効果
部屋の湿度は50〜60%が最適です。
風邪ウイルスは湿度が低くて乾燥していると増殖していきます。風邪ウイルスは家の外から人の手の表面や体内に潜伏して持ち込まれます。はじめは少ない風邪ウイルスでも家の中に入ってきた後、乾燥している空間で増殖します。風邪ウイルスを増殖させないために加湿は重要なのです。
湿度が低いと体感温度が低くなります。冬の外気は湿度50%を下回ります。風が吹くととても冷たく感じます。一方で、夏の外気は湿度80%を越えるので、じめじめして不快ですし風が吹いても涼しく感じません。外が気持ちよく感じる春や秋の季節は、気温も影響しますが湿度が50~60%であることが大きく影響しています。
エアコンを付けて温度を26~28℃と高めに設定したのに、温かく感じない方もいるのではないでしょうか。実際の室温と肌で感じる温かさ(体感温度)は異なるのです。
春や秋と同じように、家の中も湿度50~60%に保つと体感温度も高まり快適に過ごすことができます。
① 部屋の体感温度が高くなる(暖かくなる)
② 風邪対策になる
流行りの空気清浄機は加湿機能が弱い
加湿機能付きの空気清浄機をお持ちのご家庭は多いです。代表的なものはパナソニック製品ですね。
加湿機能付きの空気清浄機は優秀です。部屋中に飛んでいるチリやホコリを吸い込んで除去してくれて、吐き出す空気を加湿してくれます。加湿された空気は水分を含んでいて、チリやホコリに水分を付着させて空気中に飛びにくくします。
加湿機能付きの空気清浄機は、風邪やインフルエンザなどのウイルスにも効果的です。ウイルスを除去できる性能のフィルターを備えている物もありますし、フィルターで除去できなくても加湿フィルターを通ることで水分が付着して空気中に飛びにくくします。
空気をキレイにすると言う意味ではとても優秀なのです。
とても優秀な加湿機能付き空気清浄機ですが、加湿器ではないのです。
加湿機はいくつかの種類(加湿方式)があります。空気清浄機の加湿機能は気化式の加湿方式なので、他と比べると加湿力が弱いです。
「部屋の寒さ対策」や「部屋の乾燥対策」として加湿するのであれば、加湿機能付きの空気清浄機ではなくて加湿器を使うことをオススメします。
加湿方式
一言で加湿器と呼んでも加湿する方法が異なります。加湿方式は大きく分けて3種類あり、超音波方式、スチーム式、気化式の3つです。まずはその違いを知っておきましょう。
先に言ってしまうと、加湿能力と電気代を考えると初めての加湿器には超音波方式をオススメします。
①超音波方式
超音波で水を霧状にして放出するのが超音波方式です。電源入れてすぐに加湿が始まることと、電気代が安いのがメリットです。
置く場所が重要で、場所が悪いと周りを水浸しにしてしまいます。
②スチーム式
ヒーターで水を加熱して、湯気を放出するのがスチーム式です。大量の蒸気を部屋に放出できるので加湿能力が高いです。
ヒーターを使い続けるので電気代が高いことと、加湿しすぎて窓の結露に注意が必要です。
③気化式
水を浸漬させたフィルターに空気を通して加湿するのが気化式です。空気清浄機の加湿機能はこれであることが多いです。
電気代が非常に安いですが、加湿機能がほどほどです。フィルターにカルキが付着してしまうので定期的に重曹洗浄かフィルターの買い替えが必要となります。
加湿器オススメランキング
加湿機能付きの空気清浄機は2万円前後します。高機能なものだとさらに高いものもあります。
空気清浄機は加湿器ではないので加湿機能が高くありません。部屋の加湿が目的ならば加湿器を使用しましょう。
私のオススメは①超音波方式です。加湿能力が高く、電気代が安いので1部屋に1台あっても良いくらいです。高い物でも5,000~6,000円です。
オススメの超音波式加湿器をランキング形式でご紹介します。
第3位 アピックス(APIX)SHIZUKU touch+ FSWD2201-WH
加湿量の調節が無段階(つまみの回し具合で調節)なので部屋の広さに合った加湿量にできます。
アロマオイル対応でアロマオイル用のトレイがあります。自分の好きな香りのミストが出せるので心も安らぎます。ちなみに、アロマオイルは適量を入れるようにして頻繁に清掃をする方が加湿器の寿命が延びます。
3.3Lタンクなので日中使うのには十分ですが、一日中つけっぱなしには足りない容量です。
水がなくなったら自動停止する安全機能付き、タイマー機能付き(2/4/6時間)です。
第2位 Aujen 加湿器 HX-JSQ511B
デザインよりも容量重視の加湿器です。
大容量5Lタンクで弱モードなら48時間、強モードでも30時間使えるので、一日中つけっぱなしでもいけちゃう大容量。透明タンクで残量がわかりやすい。
調節は3段階で、水がなくなったら自動停止する安全機能付きです。
第1位 モダンデコ 超音波加湿器 HTJS-002J
正直なところ、超音波式の加湿器同士で比べると性能の違いはあまりないです。それでもこれを1位にしたのはタンクを外して水を補充するところです。
水の補充にタンクをわざわざ外すのは手間なように感じますが、衛生面を考えると毎日水を新しくする方が良いです。タンクが取り外せずに上から注ぐ形状は、注ぎ足してばかりで古い水が残るのが問題でした。タンクを外せるようにした形状の商品は他にほとんどないです。毎日、新しい水を使って清潔に保てます。
3Lタンクで十分な容量ですし、タンクの側面が透明なので水の残量がわかりやすい。また、タンクが外れるので超音波発振部分の掃除がしやすいのもグッドです。
縦長シンプルな作りで狭い場所に置けますし、ミスト出口が少し前方に傾いているので部屋の角にも設置可能です。
調節は3段階で、水がなくなったら自動停止する安全機能付きです。
部屋の湿度を調節する手順
まず湿度計を部屋に置きます。湿度は50~60%に保ちたいので、今の部屋の湿度がいくつなのか知る必要があります。
加湿器には残念ながら湿度計が付いていないです。加湿器からある程度離れたところに湿度計を置いて湿度管理しましょう。
加湿器を机やテーブルよりも高いところ(床から1~2mくらいの間)に置きます。加湿器のミストは遠くまで飛ばないので、高さや場所の配置でカバーしてあげます。
まずは『弱』で起動させて、5~10分後に加湿器の周りが濡れていないかチェックします。濡れていなければもっと強くして大丈夫ということです。
次は『中』で作動してみて、再度5~10分後に加湿器の周りが濡れていないかチェックします。8畳ほどの部屋であれば、「エアコン24℃設定」「加湿器 中」がめやすになると思います。湿度計で50~60%になっていればカンペキです。
『強』にすると加湿器の周りがびしょびしょになってしまうことがあるので確認しながら使用してください。毎日びしょびしょにしてしまうとカビが繁殖することがあるのでやめた方が良いです。
手足が冷たいなと感じるのであれば下の記事もご覧ください。

まとめ
部屋の加湿の効果は、「部屋を暖かくすること」と「乾燥・風邪対策」。
実は、加湿機能付き空気清浄機では加湿能力が弱い。
加湿能力や電気代を総合すると超音波式加湿器がオススメ。
