まいさな博士の教育・育児の分析結果です。

まいさな博士の教育論

塾講師経験ありで博士号持ちのまいさなが未就学児・小学生・中学生の自宅での学習習慣・受験勉強について考えるブログ

工藤勇一先生がすごすぎ!【学校の「当たり前」をやめた。生徒も教師も変わる!公立名門中学校の改革】

おはようございます!maisanaです。

 

学校の「当たり前」をやめた。生徒も教師も変わる!公立名門中学校の改革』を読みました。

 

本屋でタイトルを見て気になり、目次を開くとさらに内容が気になって購入しました。

 

学校の「当たり前」って何だと思いますか?本書の著者である工藤勇一校長は宿題、定期テスト、固定担任制、運動会のクラス対抗をやめてしまったのです。

 

定期テストがない中学校ってすごくないですか?しかもそれが都立の中学校で行われているのです。

 

 

本書は学校教育だけでなく、親が意識するべきこともたくさん書かれています。小・中学生のお子さんを持つ親、これから小学生になる子を持つ親に読んで欲しい本です。

 

そしてさらに「工藤勇一先生が日本の学校教育の新しいロールモデルをつくってくれるはず!未来の中学校教育は明るい」と思わさせてくれます。

 

私なりのレビューを記します。

みなを当事者とさせる声掛け

生徒を褒める先生のイラスト

工藤先生が本書に書かれているような新しい学校運営、教育方法を生み出せるのは「目的達成の近道を徹底的に追及すること」「誰にでも当事者意識を持たせること」にあると私は思いました。そしてなにより1人の人間として実行力と責任感が強い。

 

学校教育は先生たちにおんぶに抱っこなのが現状です。生徒も保護者も近隣住民もメディアも、何か問題が発生すると先生が悪い、教育委員会が悪いと問い詰めます。

 

工藤先生の特徴の1つが当事者にさせる声掛けです。

大きなトラブルを起こした生徒の保護者に学校に来てもらって、私が話をするときには、いつもこんな話をしています。「このくらいの年頃になると、親が何か言ったくらいで、子どもは変わりません。でも、こうしたトラブルこそ、人生の教訓を教える大きなチャンスです。私たち大人の出番です。どう『お灸をすえるか』を一緒に考える作戦会議をしましょう」と、まず、保護者と教師が同じスタンスで、一緒に考えましょうと言います。

出典:本書より

 

工藤先生の(おそらく)自信に満ちた表情でこう言われてしまったら、保護者の方は賛同するしかないでしょう。保護者は学校批判するのではなく、当事者意識を持って我が子に接することになります。これは学校側が批判から逃れたのではなくて、その親子が成長するための言動なのです。

 

正直、「担任か校長が工藤先生だったらいいな」と思いたくなります。ですが無理を願っても仕方がありません。保護者側から担任の先生を巻き込む声掛けを意識してみてはいかがでしょうか。本書を読み進めると不思議とそんな前向きな気持ちにさせてくれます

 

第1章だけでも読んでおきたい

f:id:maisana:20191224083315p:plain

本書のタイトルには『公立名門中学校の改革』と書いてあります。

 

「学校教育の話でしょ?私には関係ないな」と思われる方も多いと思います。

 

先にも言ったように工藤先生は「目的達成の近道を徹底的に追及すること」が特徴です。宿題と定期テストをやめても教育上で全く問題ない理由が書かれています。これは親が知っていても損はないと私は思いました。

 

  • 宿題はなぜするのか?
  • 家でお子さんがテスト勉強しているときに親は何を考えるべきか?
  • お子さんのテスト結果を見た時にどんな言葉を伝えれば良いのか?

 

そのヒントが本書の第1章には書かれています。親がこれらの対応について考えるきっかけが本書にはあります。本書を読めばお子さんを勉強に前向きにさせるための一言が思い付くはずです。第1章だけでも読んで欲しいです。

 

教育の改革は働き方改革と似てる?

f:id:maisana:20200414094523p:plain

工藤先生の元で働いてみたいと思わせるリーダーシップを工藤先生は持っています。工藤先生は素晴らしい教育者でありますが、もし民間企業に勤めたとしても大きな成功を収めただろうと容易に想像がつきます。

 

お父さんならば部下がいる人が多いでしょう。工藤先生は子どもを子ども扱いせず、一人の人間として接しています。その考え方は部下への対応と近いものがあります。

 

  • 目的と手段をしっかり分離すること
  • 当事者意識を持たせること

 

『教育』とは子供だけに向けたものではありません。社員教育という言葉があるように会社でも同じこと。

 

現代、体育会系の指導では部下が育ちません。時代を嘆いても仕方がないので、工藤先生の生徒の指導方法を学び取って導入してみませんか。

 

教育の未来

f:id:maisana:20200414095521p:plain

本書の後半を読んでいると学校教育の未来は明るいなと思えてきます。工藤先生が描く学校の使い方がとても理想的だなと思いました。理想と思うし、工藤先生ならば可能だとも思えます。

 

本書で紹介されている「麹中アフタースクール」はすでに素晴らしい活動です。部活動をやるのはどこでもやっていると思いますが、麹中では先生の負担にならないように多くの外部指導員に来てもらっていて、華道部や茶道部は本格的な一流の先生から教えてもらえるようです。

 

他にも演劇やプログラミングサークル、学習塾などが存在しており、こちらは教育学部の学生など外部の人たちだけで運営されているのです。

 

そして「麹中アフタースクール」はさらに発展させる試みがすでに始まっているようです。今後が楽しみです。

 

こんなことができるのは工藤先生の人柄や考え方が大きいのかもしれません。ですが1つロールモデルができれば他の学校でも進めていける可能性が見えてきそうです。

 

まとめ

工藤勇一先生の著書『学校の「当たり前」をやめた。 ― 生徒も教師も変わる! 公立名門中学校長の改革 ―』をレビューしました。正直申しますと、読み終わってすぐの私の最初の感想は「私も工藤先生みたいになりたかった」です。

 

幼いころの私の夢は教師でした。ですが高校生くらいの時には教師って批判ばかりされておいしくない仕事だなぁと諦めてしまいました。

 

一度就職して退職後に小さな塾でもできたらいいなと思っていました。若い頃に本書に出会えていたら、もしかすると教師になっていたかもしれません。

 

私は今の研究という仕事も気に入っています。ですので少しでもこのブログで日本の教育に貢献したいとまた新たに気持ちを入れ直させてくれる本でした。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。