おはようございます。maisanaです。
2020年からプログラミング教育が必修化されます。
私の息子はまだ3歳ですが、小学生になるのもそう遠くない未来なので少し調べてみました。
私自身「プログラミングなんて全く知識がないぞ・・・」とビビッていましたが、調べてみると臆することはないって思えてきました。
みなさんにも共有していきたいと思います。
学習指導要領の改訂
学習指導要領って何?ということなんですが。
文部科学省のHPにはこう書かれています。
「学習指導要領」とは、全国どこの学校でも一定の水準が保てるよう、文部科学省が定めている教育課程(カリキュラム)の基準です。
学習指導要領は文部科学省の職員が勝手に考えるのではなくて、有識者などによる議論やみなさんの意見をひろって10年に1度のペースで改定されています。
出典:文部科学省HP(学習指導要領の基本的なこと:文部科学省)
記憶にある方もいるでしょうが、例えば下記のようなことが改訂で導入されました。
1998・1999年改定では「総合」の時間を導入
2008・2009年改定では外国語活動(英語)を小学5・6年生で導入
このような流れの中で2020年からプログラミング教育が導入されることになったのです。
小学校プログラミング教育
プログラミングって言葉を聞くと、みなさんはプログラミング言語のことを思い出すのではないでしょうか。
小学校のプログラミング教育はそのようなことを学ぶのではないのです。
プログラミング教育とはコンピュータとはどういう仕組みなのかを知るということです。
コンピュータをより適切、効果的に活用していくためには、その仕組みを知ることが重要です。コンピュータは人が命令を与えることによって動作します。端的に言えば、この命令が「プログラム」であり、命令を与えることが「プログラミング」です。プログラミングによって、コンピュータに自分が求める動作をさせることができるとともに、コンピュータの仕組みの一端をうかがい知ることができるので、コンピュータが「魔法の箱」ではなくなり、より主体的に活用することにつながります。
したがって、プログラミングという授業をするのではなく、身近になってきたコンピュータやインターネットについて知るということです。
将来どのような職業に就くことになっても極めて重要なコンピュータ等を活用できるようになりましょう、ということなのです。
プログラミングは科目ではない
「今日の時間割は、国語、算数、プログラミング、体育・・・」
ってことにはなりません。
プログラミングは科目ではないのです。
えぇ!!?プログラミング必修化じゃないの!?
なんて思うかもしれませんが、必修化≠科目です。
学習指導要領の改訂のポイントには、その他の重要事項という欄に書いてあります。
〇情報活用能力(プログラミング教育を含む)
・コンピュータ等を活用した学習活動の充実(各教科等)
・コンピュータでの文字入力等の習得、プログラミング的思考の育成(小:総則、各教科等(算数、理科、総合的な学習の時間など))
学校や先生方への指導としては、様々な科目の授業内でプログラミング教育を進めましょう、ってことだと思います。
プログラミング教育で何を学ぶの?
プログラミング教育って何を学ぶの?
私たち親世代も何が始まるのかよくわかっていないし、プログラミングについて子供に聞かれても教えられないかも、と不安になっているのではないでしょうか。
安心してください。
プログラミング教育と言っても、プログラミング言語とかを使えるようになることではありません。
国語も習い途中の小学生がわけわからないローマ字と記号の羅列を学ぶことはありません。
小学校学習指導要領にもそのように書いてあります。
小学校段階において学習活動としてプログラミングに取り組むねらいは,プログラミング言語を覚えたり,プログラミングの技能を習得したりといったことではなく,論理的思考力を育むとともに,プログラムの働きやよさ,情報社会がコンピュータをはじめとする情報技術によって支えられていることなどに気付き,身近な問題の解決に主体的に取り組む態度やコンピュータ等を上手に活用してよりよい社会を築いていこうとする態度などを育むこと...
(出典:【総則編】小学校学習指導要領(平成29年公示)解説)
プログラミング教育で学ぶことは、情報の収集や整理などの基本的な操作や、ほかにも情報モラルや情報セキュリティのような知識を得ることです。
学習活動において必要に応じてコンピュータ等の情報手段を適切に用いて情報を得たり,情報を整理・比較したり,得られた情報を分かりやすく発信・伝達したり,必要に応じて保存・共有したりといったことができる力であり,さらに,このような学習活動を遂行する上で必要となる情報手段の基本的な操作の習得や,プログラミング的思考,情報モラル,情報セキュリティ,統計等に関する資質・能力等も含むものである。
(出典:【総則編】小学校学習指導要領(平成29年公示)解説)
プログラミング的思考
プログラミング教育の中で大事なことがプログラミング的思考の育成だと思います。
未就学児や小学生向けにプログラミング的思考を学ぶためのツールがすでに販売されています。
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様々なことに対して論理的思考(ロジック)で考える力を育むことがプログラミング的思考の育成です。
私はこう思うのです。
プログラミング的思考ってつまり数学でしょ!?
中学生で習う証明問題って覚えておられるでしょうか?
「△ABC=△DEFとなることを証明せよ。」
△ABCと△DEFにおいて
仮定よりAB=DE・・・①
~~~
こんな感じの問題、思い出していただけたでしょうか?
理屈を並べて解答するタイプの問題が数学には存在するのです。
簡単に言うとプログラミング的思考とはこのことだと私は思うのです。
私は受験問題の正答率などに詳しくありませんが、証明問題って苦手な学生が多いのではないでしょうか。
少なくとも私が中学生だった頃(20年前)はそうだった記憶があります。
それを補うべく、小学生のうちから論理的思考に触れていくのがプログラミング教育によるプログラミング的思考の学習だと私は思うのです。
あとがき
近年では小学生であってもすでに大人と同じくらいコンピュータやインターネットに触れていると思います。
- SNSが身近になっている子供たちにネット上での常識を教えること
- 情報セキュリティについて学んで個人情報を守ることを知る
これらのような知識を持っていないといじめやネットリンチに巻き込まれてしまうかもしれません。
コンピュータやインターネットは将来のことを考えると、積極的に習得した方がよい知識です。
子供を守るためにSNSを規制するのではなく、正しい知識を学ばせようとする今回の学習指導要領の改訂は素晴らしいと私は思います。
しかしながら、これらのコンピュータ等の知識にプログラミング的思考という題目で論理的思考に関する項目をねじ込むのは無理があったのではないかなと思います。
論理的思考も別項目で学習指導要領に加えても良かったのでは?と思ってしまいました。
なんにせよ、息子が小学生になったときに、私がプログラミング教育で困ることはなさそうなことがわかって安心です。
最後までお読みいただきありがとうございます。