おはようございます。maisanaです。
はっきりとは覚えていないのですが、誰かのブログかコラムかで見かけたタイトルが気になったので読んでみました。
とても気に入ったので共有したくなりました。
この記事を書くきっかけ
この本を読む前は、ブログで書くつもりはなかったのですが、本しゃぶりさんの記事を読んで書くことに決めました。
読み始めたときは「わけわからん本を選んでしまったな」と思って、さらさら~っと読んでいました。
(読み終わった後に前半を読んでみたら、いろいろな設定を理解しないまま読み進めていましたw)
私は途中読み飛ばしても最後まで読む派です。
それについてはもしよろしければ過去記事をどうぞ!!
それでも半分より手前くらいから面白くなってきて、結末を読むころには好きな作品になっていました。
読み終わる少し手前くらいのタイミングで本しゃぶりさんの記事に出会ったのです。
出会うタイミングとそれに応じる直感は大事ですね。
実際にやってみようと思い立ってこの記事を書いています。
電気羊ってどゆこと?
私はまず電気羊って何!?
さらにアンドロイドは夢を見るかってどんな話!?
私は本当に最近まで小説はご無沙汰していましたが、読んでみたくなりました。
もしかすると小説をたくさん読んでいる方はすぐにわかるのかもしれません。
この本はSF小説です。
読み終わった後からすれば、当然そうだと思いました。
でも読む前はマジでどんなものだろうと思っていました。
そして気になる電気羊は、
ロボットの羊のことでした。
ん~、そうだろうと思いました?
あなたはなかなかの推察力ですね!
和訳した時に直訳したらそうなっただけかもしれませんが、なんだかこの「電気羊」って訳し方がこの小説には合っているなと読んでみて思いました。
概要説明
これから読むかもしれないひとのために、ざっくりとした説明に留めますね。
けっこうな未来の話です。
その未来では生物がほとんど絶滅してしまいました。
その代わりに技術がすごく発達していて、擬態ロボットがかなり精巧にできる世界です。
人々は生き物を飼うのがステータスですが、とても高価なので買えません。
そこでほとんど見分けがつかない電気羊のようなロボットを飼うのです。
すでに火星に移住できるようになっていて、そこでは人間と見分けがつかないアンドロイドが執事として使われています。
そのアンドロイドが火星を脱走して地球に逃げてきました。
主人公はその精巧な人形ロボットであるアンドロイドのハンターで、地球に逃げてきたアンドロイドを処分するのが仕事です。
人間と間違えてはいけないので、見つけたアンドロイドを確かめるための検査を行わなくてはいけません。
そこで繰り広げられるアンドロイドたちとの様々な攻防、展開が見どころです。
人間とアンドロイドは何が違うのか、なぜアンドロイドなだけで処分されなくてはいけないのか、主人公はいろいろなジレンマを抱えながら任務を行います。
主人公は何を思い、最後にはどうするのか、読みごたえアリの一冊です。
ここからネタバレするかも
この先はネタバレするかもしれないので、気になって読んでみようという方はここまでにしてください。
↓ こちらへどうぞw
感情移入
この小説では人間とアンドロイドの大きな違いは感情移入です。
ただアンドロイドも良くできていて、模範解答ができるようになっています。
この世界ではアンドロイドであるかを見極めるための検査方法があります。
ある質問に対して答えるまでの反応をひろって判別することが装置として確立されていて、信頼度は高いです。
(変な装置名で覚えられていないw)
この設定が面白い。
アンドロイドの場合、感情移入できないから人間の考えが理解できない。なんなら、煩わしいとさえ思っていた。
これって現実にもあるんじゃないかと思うんですよ。
少しだけサイコパス寄りな人って周りにいませんか?
ちょっとドライな考え方の持ち主。
他人への感情移入が弱くて、わりと残酷なことでも平気で言ったり出来たりする人。
でも、模範解答も知っているからそれを利用して本音を隠しているだけかも。
そう考えると実はあの人、アンドロイドなのかもしれない。
彼らのようなドライな人達はアンドロイドとして地球に紛れ込んでいるのかも...。
少し妄想が過ぎますね。
そんなこと考えるのが好きです。
アンドロイドの扱い
アンドロイドは地球で生きていてはいけません。
火星にいなくてはいけないに、脱出して逃げてきています。
その脱走者を処分するのが、主人公らアンドロイドハンターの仕事です。
彼らはアンドロイドを処分すると賞金がもらえます。
主人公はオペラ歌手として活躍するアンドロイドを退治しなくてはならなくなります。
そこで疑問に思います。
こんなに美しい歌声を披露して人々に感動を与えているのに、アンドロイドであるために殺されなくてはいけないのだろうか。
何も悪いことはしていない。
そもそもなぜアンドロイドは地球で生きてはいけないのだろうか。
本来、アンドロイドを処分することで生活をしているので、考えたこともなかった主人公がアンドロイドに感情移入し始めるのです。
そんなことを考えていたら、主人公はアンドロイドを好きになってしまうのです。
「結構顔もいいし、スタイルも良い」とか言い出してしまいます。
きっとアンドロイドを作ったのは男の研究者で、そこは理想的に作られているんだろうなw
この辺りも私の説明では良さが伝わらないなぁ。
読んでほしいですw
私も感情移入
アンドロイドと結婚したいとか考え始めちゃう主人公は、だんだんと感情がぐちゃぐちゃになっていきます。
もしかすると自分はアンドロイドなのかと疑心暗鬼になったります。
そしてアンドロイドの検査を自分にもやってみたりします。
このぐちゃぐちゃな主人公に私も感情移入したから、この小説をとても好きになったのかもしれません。
私は働き始めて10年たちました。
部署異動はなく、ずっと研究者としての同じ仕事をしてきました。
私自身もこのままで良いのかと考えることもありますし、職場でも偉い人から「この先のキャリアプランを考えるように」とよく言われています。
いろいろなことを考えていくうちに自分のやりたいこととか、どんな仕事したいとかわからなくなってきました。
そんな自分と重なる部分があると思ったのも、この小説を好きになった理由に含まれているのかもしれません。
面白いからこそ映画化
この小説は1968年に刊行されています。
そして面白いので当然映画化されています。
『ブレードランナー』(1982年)
監督:リドリー・スコット、主演:ハリソン・フォード
全然映画を観ない私でも知っている方々で映画化されています。
amazon primeで無料だったので、これから観ます。
(観てから書けよw)
そしてそして、
続編映画もあるようです。
『ブレードランナー2049』
こちらは2018年に公開なので、とても最近の作品ですね。
これからこれらを観るぞー。
最後までお読みいただきありがとうございます。