さっき小説を読み終わりました。
新書とか自己啓発本しか読まない日々が続いておりましたが、Kindleストアでふと表紙が気になった本でした。
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延命治療と緩和ケアをめぐって、医者3人の友情と葛藤を描いた小説です。
登場人物が結構な不運に見舞われるのでちょっと悲しくなります。
テレビドラマよりも小説の方がいい
本作品の話ではありません。
私の好みの話で恐縮です。
私の奥さんはテレビドラマが好きで毎シーズンいろいろなものを見ています。
私は1話と最終話だけで十分だと思っています。
1話を観るとその物語の世界観がわかります。主人公が最終的に何を目指しているかもわかります。
そして最終話で結末がわかれば、私はそれでよいタイプです。
今回読んだ小説では前半部分を結構読み飛ばしながら読みました。
でも半分過ぎたあたりから夢中になって読んでいました。
本になっていると自分のペースで読める。
テレビではだらけている部分を観ていなくても、時間は消費します。
この点で小説のほうが私には合っているということが発覚しました。
緩和ケアは幸福度が高い!?
日本では基本的に延命治療を出来る限り行うのが常識とされている気がします。
もし、私の身の回りでそのような状況があれば出来る限りの延命治療を尽くしてほしいと考える気がしています。
ただ、自分のこととなるとどうでしょうか。
私は辛いのが嫌なのもありますが、寿命が縮まってでも最後は好きなことしたいと思う。なので緩和ケアを望む気がします。
私の中に、家族の場合は病気と戦ってほしい、自分の場合は余生を全うしたいというズルい考え方がある気がします。
たぶん家族を失う心構えがしきれていないんだと思います。
長い人生にピークエンドの法則を当てはめると、3人に1人は癌でなくなる時代に延命治療を尽くすのではなく、緩和ケアする方が良いと思うんです。
ピークエンドの法則とは、人が感じる幸福度は一番良いとき(ピーク)と最後(エンド)で決まるというものです。
例えば高級料理店で食事をしたときに、とても美味しい料理を次々と食べてとても幸福を感じたあとにお会計で「うっ。高いなぁ。」と思ってしまったら、エンドで幸福度が下がってしまいます。
「高級料理店での食事」というせっかくの経験なのに、全体を通した幸福度が下がってしまうのです。(高級料理店では値段を確認せずクレジットカードで払ってしまいましょうw)
私は経験がないのでイメージでしかありませんが、進行した癌の治療ってすごくツライと思うんですよ。
死に際で「私の人生って何でこうなんだろう。」とか思いながら死んでいくのはなんだか幸せとは言えません。
『終わりよければ全てよし』は幸福度という観点では絶対的だと思います。
私の人生もまだまだ長いと思っていましたが、この小説を読んでいつどんな病気になるかわからない恐怖を覚えました。
今をしっかり生きる。
そして、私にとって何が本当に大切なものかを改めて発見したい。
そんなことを考えました。
最後までお読みいただきありがとうございます。