私は知人や好きなブロガーなどで2人以上がオススメしている本は読むようにしています。
「サピエンス全史」は話題になったので名前は聞いたことあると思うのですが、知り合い3人から直接オススメされて読みました。
ビルゲイツが選ぶ今年の10冊とか好きでチェックします。
日本語訳されていれば、わりと買ってしまう。
あと、今求めている情報とタイトルがマッチしているときは買ってしまいます。(こっちで選んだときはあまり私には響かないことが多い)
みなさんは本を選ぶときにどうしていますか?
amazonのランキングとか、みなさんも見ますか?
レビューで評価が高い本は読むと何か身になったように感じます。
私の場合、「何か身になったなぁ」程度の感想を持った本ですと、翌週には内容を忘れ、その翌週には要点さえも忘れています。
翌月には「読んだことのある本」に格下げされていたりします。
良本であっても、そのときの心の状態って結構重要だと思うんですよ。
読むタイミングで「レビューは悪いけど私には響いた」、「レビューは良いのだけれど私にはピンとこない」など。
だから前置きとして本の帯に、こんな人に読んでほしいとか書いてマッチした心の状態の人が読むことをオススメするのが効果的になっているんじゃないかなと思うんです。
じゃあそんな心の状態をつくってしまえ‼ ということで、
今回、私は「2冊の本をセットでオススメする」という方法にチャレンジしたい。
1冊目でこんなことを心得た後に、2冊目が納得しやすくなるとか。
2冊目の話をまとめるとこんなことが言えるのではないかとか。
今回は、前者です。
1冊目は「FACTFULNESS;ハンス・ロスリングら 著」です。
すごく簡単に一言でいってしまうと「事実(ファクト)を正しくとらえよう」ということをまとめた本です。
「世界はとても良くなっている。実際、貧しい暮らしの人々の数はみなさんが思っている以上に減っているんだ。悲劇的なニュースや情報に惑わされないで欲しい。」ということをデータを使って説明しています。
私自身もこの本を読むまで、アフリカの貧しい暮らしの人や教育を受けられない子どもは実際よりもすごく多いと思っていました。
でも悲観することはないのです。国連の会議に参加するようなこの手の情報に詳しい人たちでさえ、正しい情報を持っていなかったのです。
知らなくても恥ずかしがることはありません。
正しい情報を得てほしかっただけなのです。
と著者は言っています。
少し本題とズレてしまいました。
私はこの本から、「人は本能的にファクトを正しくとらえにくい性質を持っている」ということを学びました。
比較するときの本能や予測するときの本能などをもっており、
また、情報を得たときの感情に影響されて、どうしてもファクトを歪めてしまうそうです。
この本を読んでこれらのことを心得た上で次の本を読んで欲しいのです。
2冊目は「反応しない練習;草薙龍瞬 著」です。
過去にも私のブログで紹介しています。
この本は「ブッタの超・合理的な考え方で悩みを解決する」方法を学ぶ本です。
自分の悩みを理解する、ムダな判断をしない、自分を否定しないことを心得て、
正しい心でいることを意識する練習をするための方法が書かれています。
最近聞くことの多いマインドフルネスのことだそうです。
私はこの本で「相手の言動や自分の感情に踊らされない心を持つ」ということを学びました。
やはり、何か得た情報に対してこれは良いことだとか悪いことだとか、自分なりの判断をしてしまうと思うんです。
それが悪いことだと言うつもりはありません。
でも自分の歪んだ判断で悩んだり、嫌な気持ちになるのって損だなと思います。
そんなことが起こらないように練習を積んで、幸せになりましょうということが書かれていると感じました。
私は研究者の端くれでありまして、世で言う「理系」に分類される考え方が強いです。
ですので、先にデータや研究論文で理屈だって説明された方がすっと納得いきます。
今回のように1冊目で「人はファクトを正しく捉えにくい」ということを理屈だった説明を読んで納得した上で、
2冊目で「ブッタの教え」つまり仏教の教えを読むことでこちらの主張も納得しやすくなりました。
FACTFULNESSを先に読んでいなかったら、ブッタの考え方も「そうかもしれなけどさぁ。」と少し違和感があったかもしれません。
私がこの2冊をこの順番で読んだのはたまたまです。
自分が読む前から「先の本でこう心得て、次にこれを読むと納得しやすいはず。」とか考えてから読んだわけではありません。
たまたまこの順番で読んだから、より納得感が得られたのではないかなと思い、この化学反応を共有したいと思いました。
性格によっては逆の順番で読む方がしっくり来る方もいるのかもしれません。
今回は理系的な思考を好む方に向けてとなりますね。
雨宮紫苑さんはこんなことを書いていました。
大事なのって、本から仕入れた「知識」という『点』と『点』を結んで、「理解」につなげることなんじゃないか?
この記事に書いてあることが、私が好きなことだと気が付きました。
自分ではこの行為を言葉や文章にできなかったけど、私が小説よりもビジネス書や自己啓発本の方が好きな理由はこれだと思います。
今回の2冊セットでオススメすることにも、少しは共通点があると思い、付けさせていただきました。
でもまぁ、最後に念のため
2冊順番に読まず、片方だけ読んでもとても面白い本です!
↓ ぽちっとお願いします。