おはようございます。maisanaです。
初心に戻るって大切なことですよね?
しかし、初心に戻ると一言で言っても軽く振り返る程度のものから人生をやり直すくらい大きなものまであると思うんですよ。
私は何度か初心に戻ったことがあるつもりでしたが、先日、これまでの人生で最大の「初心に戻る」を経験しました。
そうなる本に出会ったのです。
もくじ
私の仕事
私は研究機関で一研究員として仕事させてもらっています。
幸いなことに、現在は3つの研究を並行で進めさせてもらっています。
1つは自分の単独の研究、もう1つは大学の先生との共同研究、そして企業からの依頼研究。
研究が仕事である私は、研究によって職場に収入を与えるミッションがあります。
そのために自ら営業活動して、企業様から研究の依頼を頂き、企業様の商品開発の一部をお手伝いさせてもらっています。
もちろん企業様のその研究に面白みはありますが、正直なところ、稼ぐための研究であるという気持ちの方がほんの少しだけ勝っていました。
というのも、私は研究活動のスタートから恵まれ過ぎてしまっていたのです。
私は研究機関に就職してすぐに、ある先輩の助手的な仕事から始めました。
先輩は大きな予算が取れていて、買い物も豪快でした。
とても幸せなことに、大きな研究予算で社会に影響を与えるような大きな目的を持った研究に私は携わらせてもらったのです。
そんなことから私はいい気になって、傲慢な研究者になっていたのです。
だから、企業様から頂いた研究も仕方なくみたいな気持ちを持ってしまっていたのでした。
本に出会う
あるとき、あるブロガーさんの記事から「在野研究ビギナーズ」という本に出会いました。
在野研究とは、趣味というか、本業とは別に研究活動を行うことを言います。
十数人の方の活動についてや、在野研究への想いが語られている本です。

私はこの本にとても刺激を受けました。
先に言ったように私は研究という活動について、少し傲慢になっていました。
稼ぐために仕方なく研究をするなんて考え方…。
そして、より大きな予算を取ることや、より大きな課題を解決する研究をすることが正しいような気持ちを持っていました。
研究って「なぜなんだろう?」から始まり、それを突き詰めて、その道を極めていくのが自然かなぁと思うんです。
職場の大きな方針があって、それに沿った研究の中で自分で新規性を付与して、予算や共同研究先を探すという、私のやり方は純粋な研究と言えない気持ちになります。
本書では、仕事じゃない在野研究だからこそ自由にできると書いてある部分もあります。
私もそう思います。
私の研究が仕事である以上は、自由度が下がるのは仕方のないことです。
しかし、今進めている研究の1つ1つの実験結果にもっと向き合い、自らの好奇心に従うようなことがあってもいいかなと考えさせられました。
研究への想い
この本の研究者のほとんどの方々は、時間と資金に悩まされています。
自分の小遣いからやりくりするのですから当然です。
また、家庭があれば、ないがしろにするわけにはいきません。
しかし、それを乗り越えるほどの熱意や使命に動かされているのです。
皆さん謙虚な物言いですが、論文や著書を発表するなどとても大きな成果を出されています。
私はその謙虚な姿勢にも、心を動かされました。
この本に刺激を受けて初心に戻り、研究という仕事に取り組めることに今は改めて喜びを感じています。
初心に戻るときにまた読もうと思わせる本です。
一度サンプルだけでも読んでみて欲しい一冊ですね。
最後までお読みいただきありがとうございました。