おはようございます。maisanaです。
ブログで稼ぐって簡単なことではないなぁということがわかってきた今日この頃です。
そんなお金のことを考えていたら経済について知りたくなりました。
だいぶ前から話題の本に手を出してみることにしました。
まだ序盤ですが、本書の最初の方はどのように経済が生まれたかを教えてくれます。
もくじ
交換価値と経験価値
私はこれらの言葉を知りませんでした。
序盤中の序盤に出てきました。
やはり私は経済のけの字も知らないんだね。
そんな私には「父が娘に語る 美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話。」がとても合っているのでしょう。
そんで見出しにも書きましたが、交換価値と経験価値って知っていましたか?
漢字の意味から何となく分かるかもしれませんが、物と物を交換するときに見合っているかが交換価値です。
野菜や家電などの商品を買う、お笑いや演劇などを鑑賞する、これらには価格が決められています。それが市場価格です。
市場価格は交換価値を反映しているのです。
現代ではその市場価格に対して交換するのが「お金」ということになります。
続いて経験価値は、他には代え難い経験に対する価値のことです。
人助けをして感謝されたとき、面白い話をされて笑ったときといった経験の価値です。
プライスレスなんて言葉がテレビCMで使われたりしましたね。
交換価値と経験価値は対極にあるというのです。
それは、経験価値は「売り物ではない」という前提条件があるからです。
ZOZOの創業者前澤友作氏が月旅行をいくらかわからない超高額で買いましたが、これは経験価値とは違うのでご注意。
経験を売り物としている場合は経験価値ではなく、交換価値です。
あくまで、「売り物ではない」善意や感動、興奮のことを経験価値というのです。
献血
世の中の全てのものが交換価値で測れると思われがちですが、それは大きな間違いであると著者は言っています。
いい例が血液市場なのだそうです。
よく街角で見かける献血。
誰かの命を救いたいという善意が献血を行う理由になると思います。

これが有償だったらどうなるのか。
実際、献血が有償の国では、無償の国よりもはるかに血液が集まりにくいそうです。
お金に釣られて献血する人は、善意で献血する人よりも少ないらしい。
私は献血を1度しかやったことがありませんが、少しは世の中の役に立ったなとスッキリした気持ちになります。
有償というのがいくらなのかはわかりませんが、例えば私の血液を200ml取って400円貰えたとする。
私だったら、血液ってそんな価値なんだなぁとかこの400円を何に使おうかなぁなんて考えます。
いいことしたとか考える隙がなくなっちゃいますね。
経験価値とやりがい搾取
世の中には、必要だけど給料が良いとは言えない職業がありますよね。
保育士とか、介護士とか、農家とか。
給料が良いとは言えなくても、やりたい人がいるんだからいいでしょ?と考える人もいるかもしれません。
それこそ「給料ではない経験価値があるからいいじゃないか。選んだのは本人だろう。」なんて声も聞こえてきそうです。
そこには経験価値があると私も思います。
私の息子が幼稚園に通っていますが、無邪気な子供たちと触れ合える時間や小さな子供たちが協力して何かを成し遂げる感動に対して、保育士さんは大きな価値を見出しているのだと。
しかし、経験に価値を付けて良いのは本人だけだと私は思うのです。
他人が人の経験について価値をとやかく言ってはいけないと思うのです。
その時点でそれは交換価値になってしまうはずです。
保育士さんの給与はざっくり平均すると300万円です。
日本人サラリーマンの平均給与は420万円です。
ということは子どもたちと触れ合えた経験は120万円です。
そんなわけありません。
これが社会的なやりがい搾取だと私は思うのです。
すいません。
読者の方はそう思っていないだろうに熱くなってしまいました。
ちなみに「やりがい搾取」という言葉を、私は「逃げ恥」で知りました。
てっきり逃げ恥の作者が作った言葉だと思っていました。
東京大学教授の本田由紀先生により名付けらたようですね。
私は勝手に他人の経験に価値を付けないでほしいと思うのです。
職業での話をすれば、「やりたいと思わない人」でもやりたくなるくらいの交換価値、つまり給料が必要なのではないでしょうか。
国としてやりがい搾取をなくすことも豊かな国への一歩だと思います。
現代は、資本主義社会が一般的には優れている社会だとされています。
資本主義とは、すべてのものを商品化し、何にでも交換価値を付けるシステムです。
しかしあくまで営利目的に限るのです。
そうであるならば、やりがい搾取にならないように必要に応じて国が価値を決めていくべきではなかろうか。
それが資本主義をさらに発展させるのではなかろうかと私は思うのです。
経済を学んで変に自分の主張をしてしまう今日この頃でした。
最後までお読みいただきありがとうございます。